魚介類などに多く含まれるアミノ酸の一種、タウリンに、
傷んだ髪を健康な状態に修復する働きがあることを、
毛染めメーカーのホーユー(本社・名古屋市)と
東工大大学院の西敏夫教授らの研究グループが突き止めた。
タウリンは疲労回復などに効果があるとして
栄養ドリンクなどにも使われているが、
毛髪に対する修復作用が明らかになったのは初めて。
研究成果は、25日から横浜市で始まった高分子学会で発表される。
研究グループは、物質を原子・分子レベルで観察できる原子間力顕微鏡を使い、
脱色とパーマを3回ずつ繰り返して傷めた毛髪と、健康な毛髪の内部の状態を調べた。
その結果、毛染めやパーマ液などの薬品にさらされた髪は、
水分を含むと繊維組織をつなぐたんぱく質が膨張して緩み、
修復されにくくなることが判明。
これが切れ毛やぱさつきの原因であることが分かった。
さらに、たんぱく質の引き締め効果が期待される複数の物質で
傷んだ毛髪の修復を試みたところ、タウリンの水溶液中では、
毛髪内部のたんぱく質同士の結合が強まることが明らかになった。
ホーユー総合研究所基礎研究室の丹羽正直室長は
「髪を傷めない染色剤の開発に生かせるのではないか」と話している。
ナノテクノロジーってすごいですよね!
いろんな試みが広がってくるし、解明もできますからね!!
ますます、美容業界は面白い事になってくるでしょうね。。。
技術だけではなく、化学・物理学も勉強しないとって感じですね。