最近、よく目にする「ノンシリコンシャンプー」。
その名の通り、シリコンが入ってないシャンプーのことなのですが、
シリコンって髪によくないものなんでしょうか?
でも、髪によくないものがそもそもシャンプーに入っていたってこと?
「市販のものは、そのほとんどが洗浄力の強い
『高級アルコール系』と呼ばれるシャンプー。
高級アルコール系シャンプーは汚れが落ちるぶん、
それだけでは髪の毛がキシキシになってしまうので、
毛先をなめらかにするためにシリコンが入っています。
なので、すべてのシリコンが悪い! というワケではないんです」
「ただ、たくさんシリコン剤が入っているシャンプーの場合は毛先にシリコンが残ってしまうので、
パーマ剤やカラーが入りにくくなることもあります。
そもそも、髪の毛をなめらかにするのはトリートメントの役目なので、
シャンプーにシリコンを入れる必要がないとも言えますね。
本来、シリコンやシリコン系の素材は、リンスやトリートメントに入っているものなんですよ」
シャンプーとリンスでは、役割がちがいますもんね……。
「シリコンには、髪に膜を張るコーティング作用や保湿効果があるので、
髪の艶のことを考えると、トリートメント類に関しては避けるのが難しい成分です。
シリコン剤自体は適量なら問題ありません。
美容室のシャンプーは、ほとんどがノンシリコンですが、
トリートメントには艶を出すためにシリコン系の素材が入っていますね。
ただ、地肌につけると毛穴汚れの原因になってしまうので、
トリートメントは毛先から根元に引き伸ばしていく感覚で、地肌に付けないのがポイントです」
トリートメントとして考えると、シリコンは悪者じゃないんだ!
では、ノンシリコンシャンプーのメリットってどんなところなんでしょうか?
「ノンシリコンシャンプーを使うと、キシキシするけれどハリやコシが出せます。
シリコンが入っているとどうしてもペッタリしてしまうので、
髪にボリュームが出ないんです。
最近はねこっ毛や軟毛、女性の薄毛など、
ボリューム感を気にする方が増えてきているのも
ノンシリコンシャンプーが注目されはじめたキッカケかもしれません」
あちらが立てばこちらが立たずという感じです……。どんなシャンプーを使えばいいんでしょうか?
「一度こだわりだすとシャンプー選びは難しいんですよね。
市販のシャンプーを使う場合は年齢に合ったシャンプーを使うこと。
たとえば、若い子向けの汚れが落ちやすいシャンプーをお父さんが使うと、
髪の毛がぺったんこになるし、
逆にお父さんがサッパリするシャンプーを若い子が使うとバサバサになっちゃう。
年齢とともに髪質や地肌のコンディションも変わってくるので、家族全員が同じシャンプー・リンスを使わないほうがいいですね」
地肌と髪の毛、どちらもケアできるようなシャンプーがあれば、いちばんいいんですけどね
ございます!